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非日常の音色にのせて
脈々と続く物語は芯まで届く
文化、環境、思想
頭まで浸かっても
この身は異なる世界で
混じることなく漂うのみで
遠くにいながらに
勘違いしてしまう距離感に
より吸い込まれてしまうのは
抗えない魔力
都合の良い言い訳をひねり出して
違いを認識させつつも
しがみつくのは
素直な心根か
いびつな欲求か
ゆがむ場にクリアな自分
不自由な肉体を煩わしく感じながら
喉を通る温かな安心感と
身体を包む冷静な現実感を確かめながら
仕方なしに落ち着き仲直りをしても
淡くまぶしく
世界はゆがんでいるままだった