
幾重にも折り重なる
きれいに、
または複雑にこんがらがってしまって
淡く濃厚で
どこまでも続いていく趣深さ
確実に一番奥を貫くまでの最高の連続
何度も繰り返される
同じであるはずなのに
終わらない美化に凝縮されていきながら
色あせ、次第に存在が増していく
そして動かなくなったその日
重くなりすぎたそれを燃やすと
十分に蓄えられたためか
多くの雨が降る
ときに種を咲かす
恵みをありがたがることもあるし
大きな空洞を作ることもある
色とりどりのいとなみが
大地を、空を、少なからず塗り替える