行き止まり
どこでもない場所
どこにでもあった場所
時を巡り
季節に色づき
少しずつ朽ちていく
開かれた世界の墓標
何もかもを手放した先に
忘れ
風化し
形を失い
命から溶け出すまで
流れつく先にさえ
今はもう囚われることもない
いつかのわたし
また始まりと終わりを夢見るまで
いつまでもわたし