冷めていく季節に
想いはついていくのか。

いや、時間は待ってはくれなかった。
 
何もかも
過ぎるのは早すぎただろうし、
 

置いていかれる私は
遅すぎたのかもしれない。
 

変わらないものなんて
何もないけれど、

それでも見た目だけは
変わらないでいてくれた。
 
 
 
前と同じような安心感が
実は一番の鋭さで
私を傷つけるのだけど、

どうやらあの人はそんなことを
少しも気にとめることはなかった。
 

私が変わってしまったのだろうか。
 
 

距離が遠くなることで
わかってしまうことも多かった。
 
あの純粋にも感じられた真っ直ぐさは
勢いだけの向こう見ずな力そのもので
 
 

そんな傲慢さに
心地よくも違和感を覚えるような

うつろな満足感に
なす術もなく弄ばれていた。
 
 

時間は残酷にも真実を連れてくるのか

それとも、
正直に嘘を追い出してくれるのか
 
今になってそんなことを
よく考えてしまう。
 
 
 
 
よくわからないままだし、
結局どちらも
同じことなのかもしれないけど
 
 
やっぱりどこかで
違っているのだろうとも思う。
 

似ていれば似ているほどに
錯覚をして目眩がする。